山口幸士 新作個展「近くて、遠い」

　アーティスト・山口幸士の個展「近くて、遠い」がBAF STUDIO TOKYOで開催される。

　山口は1982年神奈川県生まれ。街を遊び場とするスケートボードの柔軟な視点に強く影響を受ける。2015〜18年までニューヨークで活動。帰国後は、東京を拠点に制作を行う。スケートボーダーの視点をベースに、日常風景や身近にあるオブジェクトをモチーフに選び、ペインティングやドローイング、コラージュなど様々な手法で独自の視点に転換している。

　本展では、徒歩や自転車で行動していた時に撮影した写真と自身の記憶をもとに描いた新作のペインティングを発表する。

　コロナ禍で行動が制限され、気にも留めていなかったような身近な風景でさえ、遠くに感じられるいま、美しい光をたたえたペインティングは、まちを吹き抜ける心地よい風を思い起こさせるだろう。