EXHIBITIONS

ミティラー美術館コレクション展

インド コスモロジーアート 自然と共生の世界

2021.02.06 - 05.16

ガンガー・デーヴィー 上弦の月を喰べる獅子 1990 ミティラー美術館蔵

シーター・デーヴィー クリシュナとラーダー 1985 ミティラー美術館蔵

ガンガー・デーヴィー スーリヤムッキーの木 1989 ミティラー美術館蔵

ゴーダーワリー・ダッタ チャクラ 1990

ジヴヤ・ソーマ・マーシェ 村の結婚式 1994

ジャンガル・シン・シュヤム 虎 1999 ミティラー美術館蔵

ララ・パンディット 自動車 2005 ミティラー美術館蔵

ミティラー美術館(新潟)

ミティラー美術館(新潟)所蔵作品の数々

 たばこと塩の博物館では、「ミティラー美術館コレクション展 インド コスモロジーアート 自然と共生の世界」を開催中。ミティラー画をはじめとする伝統的な絵画やテラコッタなど、ミティラー美術館所蔵のインド民族アートを紹介している。

 ミティラー美術館は、新潟県十日町市の雪深い森にある私立の美術館。旧大池小学校の校舎を利用した建物では、インドのミティラー地方で3000年にわたって、母から娘へと伝承されてきた壁画「ミティラー画」、インド先住⺠族のワルリー族が描く「ワルリー画」、ゴンド族に伝わる「ゴンド画」、そして5000年以上の歴史を持つ「テラコッタ(素焼の陶器)」などを数多く収蔵している。

 また同館はインド人の描き手を招聘し、新たなアートの創造の場を提供。新しい作品を含めて、その量と質は世界に類がないものとインド政府からも高く評価される。2004年、新潟県中越大震災によって建物と作品が甚大な被害を受け、2年近く休館。06年に再オープンを果たし、2022年には開館40周年を迎える。

 ミティラー美術館とたばこと塩の博物館はこれまでに5回、共催で展覧会を開催してきた。2006年以来、約15年ぶりの共催となる本展では、新作を含む同館のコレクションを通して、インドの民俗アートの雄大な世界を展覧する。

 出展作は、美しい自然に囲まれた美術館のゆったりとした時間のなかで、インドから迎えた作家が制作した作品を中心に、伝統的な手法を守りつつも、現地の生活環境では生まれることのなかった創造性豊かな作品約90点を展示。東京でインドの民族アートを鑑賞できる貴重な機会となる。

※たばこと塩の博物館は緊急事態宣言を受けて、4月25日から当面のあいだ臨時休館。これに伴い、本展は途中閉幕。最新情報は公式ウェブサイトへ。