EXHIBITIONS
茶の湯の美
出光美術館(門司)は、九州ゆかりのやきものを中心とした展覧会「茶の湯の美」を開催する。
平安時代後期から鎌倉時代初め頃にかけて、中国から伝来した喫茶の文化は、時代の経過とともに茶の湯文化として日本に定着し、武士や町人などの身分を問わず、様々な階層の人々によって育まれてきた。
千利休(1522〜91)が「わび」の美意識を成熟させると、朝鮮半島で焼かれた庶民向けのうつわに新たな価値を見出す動きや、日本でつくられた「和物(わもの)」と呼ばれる茶陶(茶の湯で用いられるやきもの)が誕生。そして茶道具は、茶席を彩る美術品ともみなされるようになった。
多種多様な道具を取り合わせて鑑賞する「総合芸術」とも言える茶の湯は、日本が培ってきた美の結晶と言えるだろう。
本展では、時代や地域によって様々な表現方法が生まれた九州産のやきものを中心に、茶の湯に用いられるうつわを紹介。日本の茶の湯の文化の完成期をたどる「茶道具の創造と発見」と、九州の諸窯から、連歌や茶の湯を楽しむ宴の席を彩ったうつわを厳選した「華麗なる会席のうつわ」の2章で展示を構成する。
この他、九州ゆかりの大名である黒田家に伝来した唐物茶入や、2代藩主忠之(ただゆき、1602〜54)がつくらせた、高取焼(たかとりやき)など、藩と文化人とのつながりを思わせる作品も並ぶ。
平安時代後期から鎌倉時代初め頃にかけて、中国から伝来した喫茶の文化は、時代の経過とともに茶の湯文化として日本に定着し、武士や町人などの身分を問わず、様々な階層の人々によって育まれてきた。
千利休(1522〜91)が「わび」の美意識を成熟させると、朝鮮半島で焼かれた庶民向けのうつわに新たな価値を見出す動きや、日本でつくられた「和物(わもの)」と呼ばれる茶陶(茶の湯で用いられるやきもの)が誕生。そして茶道具は、茶席を彩る美術品ともみなされるようになった。
多種多様な道具を取り合わせて鑑賞する「総合芸術」とも言える茶の湯は、日本が培ってきた美の結晶と言えるだろう。
本展では、時代や地域によって様々な表現方法が生まれた九州産のやきものを中心に、茶の湯に用いられるうつわを紹介。日本の茶の湯の文化の完成期をたどる「茶道具の創造と発見」と、九州の諸窯から、連歌や茶の湯を楽しむ宴の席を彩ったうつわを厳選した「華麗なる会席のうつわ」の2章で展示を構成する。
この他、九州ゆかりの大名である黒田家に伝来した唐物茶入や、2代藩主忠之(ただゆき、1602〜54)がつくらせた、高取焼(たかとりやき)など、藩と文化人とのつながりを思わせる作品も並ぶ。