qp展 「2040年11月10日は土曜日である」

　画家・qp（キューピー）の個展「2040年11月10日は土曜日である」がRC HOTEL 京都八坂で開催されている。

　qpは1979年兵庫県生まれ。セル画の手法を用いた絵画作品や、お絵かき掲示板でのデジタルペインティング、装飾図案の作成など、複数のメディアや表現方法を駆使しながら多様な展開を示してきた。主な個展に、「明るさ」（Alt_Medium、東京、2020）、「セルヴェ」（パープルームギャラリー、神奈川、2019）、「私たちは夜です」（Black bird White bird、京都、2012）などがある。

　本展では、色つきの水滴を縦横に垂らす独自の手法を使った水彩画シリーズを素材として構成した、建築模型を思わせる立体作品の新作を中心に展開。新作シリーズのタイトルは、完成した日に20年を足した日付が与えられている。

　また、宿泊客のみに公開される2部屋には、qpのデザインによるベッドスローを設置。ホテルの建築や宿泊する場という条件に応答するような展開を見ることができる。

　紙の構造、平面と彫刻、時間の経過、未来について。本展は、qpが日々興味を注ぎ眺めてきた世界が作品と交錯し、発展していくさまを体感できる展覧会。

　※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開催時期などが変更となる場合あり。最新情報は公式ウェブサイトまで。