EXHIBITIONS
渦巻く智恵 未来の民具 しめかざり
日本各地に伝わる「しめかざり」の多様性・地域性を紹介する展覧会「渦巻く智恵 未来の民具 しめかざり」が開催。『しめかざり』(福音館書店)、『しめかざり──新年の願いを結ぶかたち』(工作舎)などの著者でも知られるグラフィック・デザイナーの森須磨子を監修に迎える。
新年の福徳を授けるという「トシガミ」を迎えるため、家の内外に飾りつける藁などでできた飾り「しめかざり」。近年では生活様式の変化に伴って本来の意味から離れ、年末年始を彩る手軽な装飾として用いられることも多くなっている。
しめかざりの造形は地域によってまったく異なり、一つひとつにつくり手の「想い」が込められている。そんなしめかざりに魅せられたグラフィック・デザイナーの森須磨子は、この20年ほど「しめかざり探訪」として日本中を歩いてきた。
本展では、森がこれまでにリサーチしてきた様々なしめかざりのなかから約100点を展示。風土に根差した素材やかたち、そこに込められた先人の智恵を探り、現代に生かせる「未来の民具」としての可能性に光を当てる。
展示は大きく3つの部屋で展開。第1室「しめかざり時空探訪」では、しめかざりの多様性、構造、歴史等を写真・グラフィックで紹介するほか、装飾を外した「素のすがた」にも着目し、そのかたちを解説する。
第2室「月下のしめかざり」では、「トシガミ」は大晦日の夜にやってくるという、月あかりに照らされた姿をイメージし、約100点のしめかざりを展示。第3室「渦巻く智恵 未来の民具」の入口には戦前の宮城県丸森町の門飾りを再現するとともに、つくり手がしめかざりに込めた想いや智恵を探り、「未来の民具」としてのかたちを提案する。
新年の福徳を授けるという「トシガミ」を迎えるため、家の内外に飾りつける藁などでできた飾り「しめかざり」。近年では生活様式の変化に伴って本来の意味から離れ、年末年始を彩る手軽な装飾として用いられることも多くなっている。
しめかざりの造形は地域によってまったく異なり、一つひとつにつくり手の「想い」が込められている。そんなしめかざりに魅せられたグラフィック・デザイナーの森須磨子は、この20年ほど「しめかざり探訪」として日本中を歩いてきた。
本展では、森がこれまでにリサーチしてきた様々なしめかざりのなかから約100点を展示。風土に根差した素材やかたち、そこに込められた先人の智恵を探り、現代に生かせる「未来の民具」としての可能性に光を当てる。
展示は大きく3つの部屋で展開。第1室「しめかざり時空探訪」では、しめかざりの多様性、構造、歴史等を写真・グラフィックで紹介するほか、装飾を外した「素のすがた」にも着目し、そのかたちを解説する。
第2室「月下のしめかざり」では、「トシガミ」は大晦日の夜にやってくるという、月あかりに照らされた姿をイメージし、約100点のしめかざりを展示。第3室「渦巻く智恵 未来の民具」の入口には戦前の宮城県丸森町の門飾りを再現するとともに、つくり手がしめかざりに込めた想いや智恵を探り、「未来の民具」としてのかたちを提案する。