EXHIBITIONS

企画展示

性差(ジェンダー)の日本史

2020.10.06 - 12.06

女髪結 F・ベアト撮影 1863(文久3)年 長崎大学附属図書館蔵

髪結 F・ベアト撮影 1863(文久3)年 長崎大学附属図書館蔵

柄杓を持つ女性埴輪 栃木県甲塚古墳出土 6世紀後半 下野市教育委員会蔵 重要文化財

東山名所図屏風(第2扇)(部分)16世紀後半 国立歴史民俗博物館蔵

鏑木清方「新案双六当世二筋道」(『文芸倶楽部』13巻1号附録 1907[明治40]年 博文館) 国立歴史民俗博物館蔵

高橋由一 美人(花魁) 1872(明治5)年 東京藝術大学蔵 重要文化財

ユネスコ「世界の記憶」入坑(母子)(山本作兵衛氏炭坑記録画) 1899(明治32)頃 田川市石炭・歴史博物館蔵 © Yamamoto Family

ポスター「男女同一労働同一賃金になれば」 労働省婦人少年局婦人労働課 1948(昭和23)年 メリーランド大学ゴードン・W・プランゲ文庫蔵

 国立歴史民俗博物館は、ジェンダーのとらえ方の変遷をたどる企画展示「性差(ジェンダー)の日本史」を開催。重要文化財やユネスコ「世界の記憶」を含む280点以上の資料を通して、ジェンダーが日本社会の歴史のなかでどんな意味をもち、どう変化してきたのかを問う歴史展示となる。

 私たちを無意識のうちに強くとらえているジェンダー。日本列島社会の長い歴史のなかで、「歴」として存在しながら、文字に記される「史」に記録されることの少なかった女性たちの姿を掘り起こす女性史研究を経て、「なぜ、男女で区分するようになったのか」「男女の区分のなかで人々はどう生きてきたのか」という問いが新たに生まれてきた。

 本展は、ジェンダーの成り立ちとその変化を明らかにする初めての歴史展示。人々を「男」と「女」に二分し異なる役割を定める社会の始まり、また、古代まで遡って仕事と暮らしのなかの男女にも光を当てる。

 さらに、それぞれの時代の社会の特徴とジェンダーに大きく左右される性の歴史を、中世から戦後までの性の売買に注目して考える。「売春は最古の女性の職業」と言う通説が真実か、遊女として生きた女性たちの日記や手紙なども紹介しながら、男女の区分や位置づけを深く反映する性の歴史を振り返る。