EXHIBITIONS

GIGA・MANGA 江戸戯画から近代漫画へ

2020.09.19 - 10.11, 2020.10.13 - 11.08

歌川国芳 人をばかにした人だ 1891(初摺1847頃) 京都国際マンガミュージアム蔵

チャールズ・ワーグマン 『THE JAPAN PUNCH』(1883年5月号) 1883 京都国際マンガミュージアム蔵

 江戸の戯画から近代まで、マンガの歴史をたどる展覧会「GIGA・MANGA 江戸戯画から近代漫画へ」が北九州市立美術館で開催されている。

 いまや世界共通言語となった日本のマンガ。その起源には様々な説があり、遡ること江戸の戯画では、幕府の改革、幕末の動乱、近代化、社会の矛盾や事件、庶民の日常といった様々な事柄を滑稽に、時に批判を込めて伝えた。

 明治に入ると、新聞や雑誌などの近代的ジャーナリズム媒体の誕生とともに戯画は挿絵として発展。その後はマンガへと姿を変え、マンガ雑誌が刊行されるに至り、大衆が楽しめる新しい絵画表現が確立されていった。

 本展では、江戸時代の諷刺表現である戯画を、現代日本で認識されているマンガ的な表現の出発点として解釈。戯画の表現による浮世絵版画から明治・大正時代の諷刺マンガ雑誌、昭和戦中期の子供向けマンガまで、約230年の歴史をもつ日本のマンガの変遷を紹介する(会期中、一部展示替えあり)。