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EXHIBITIONS

北加賀屋の美術館によってマスクをつけられたモナリザ、さえも

森村泰昌 マスクをつけたモナリザ1(誰が正しいのかわからない) 1998/2020

森村泰昌 コロナ 狂騒曲 2020

 モリムラ@ミュージアムの企画展第4弾「北加賀屋の美術館によってマスクをつけられたモナリザ、さえも 」が開催される。

 展覧会タイトルは、20世紀以降の美術史に大きな影響を与えたマルセル・デュシャンの代表作《彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも》から着想を得たもの。森村泰昌が自らモナリザに扮した1998年の作品に、マスクをつけ加えた新作《マスクをつけたモナリザ1(誰が正しいのかわからない)》を発表する。

 森村は同作品においてパロディや遊びの要素を含みつつ、しかし「コロナ」という事態をおもしろおかしく取り上げるのではなく、「マスクをすること」や「ソーシャル・ディスタンス」といった新しい生活様式、今世のなかで起こっている事態を冷静に見つ直した時に感じられる「異常性」をテーマとしている。

 また本展は「新しい展示様式」を試み、「密」な空間と「距離」のある空間が対峙する展示を構成。展示室1の「距離愛コース」は感染予防対策として、マスクを着用した作品が2メートルずつ離されて配置され、次の展示室2「蜜の味コース」では、作品を近づけて展示し、また新作の映像作品《コロナ 狂騒曲》をひとりで鑑賞するスペースを設ける。

 会期中、アベノマスク(未開封限定)をモリムラ@ミュージアムのオリジナルデザインで加工するイベント「アベノマスク再生プロジェクト」も行われる。