EXHIBITIONS
寺田真由美「不在について 5つのシリーズから」
ニューヨーク在住のアーティスト・寺田真由美が、鎌倉画廊では4年ぶりとなる個展を開催する。
寺田は東京都出身。1989年筑波大学大学院修士課程芸術研究科修了。2003〜04年まで文化庁新進芸術家海外研修でニューヨークに滞在。85年に透明プラスチックを成型した「ジャンパー・ジョーンズ」などをつくり始め、87年より人体を型取りした透明プラスチック製の「下着シリーズ」を制作する。現在は、自ら制作するミニチュアを用いた写真作品を中心に発表している。
寺田はミニチュアを用いた写真作品において、ミニチュア模型の部屋やその窓辺などを自然光で撮影する手法を使用。「彫刻家が大理石を彫るように、光を彫刻するつもりで制作している」と作家本人が語るように、記憶から切り出されたミニチュアの空間にも、実際と同様に自然光が射し込み、陰影とともにそこには現実と虚構が織り交ぜられた不思議で柔らかな空間が存在している。作家はこれを「不在という存在」と呼び、継続的に探求する制作の軸としてきた。
本展では、「不在という存在」のシリーズからおよそ30点を選び、ミニチュアの立体を交えて紹介。「時間は記憶を熟成させるものでもあると思う」とも述べる寺田の作品シリーズを時間軸に沿ってギャラリーに構成し、作品のなかに揺れる寂しげで優しい風を感じ取れるような展示となる。
寺田は東京都出身。1989年筑波大学大学院修士課程芸術研究科修了。2003〜04年まで文化庁新進芸術家海外研修でニューヨークに滞在。85年に透明プラスチックを成型した「ジャンパー・ジョーンズ」などをつくり始め、87年より人体を型取りした透明プラスチック製の「下着シリーズ」を制作する。現在は、自ら制作するミニチュアを用いた写真作品を中心に発表している。
寺田はミニチュアを用いた写真作品において、ミニチュア模型の部屋やその窓辺などを自然光で撮影する手法を使用。「彫刻家が大理石を彫るように、光を彫刻するつもりで制作している」と作家本人が語るように、記憶から切り出されたミニチュアの空間にも、実際と同様に自然光が射し込み、陰影とともにそこには現実と虚構が織り交ぜられた不思議で柔らかな空間が存在している。作家はこれを「不在という存在」と呼び、継続的に探求する制作の軸としてきた。
本展では、「不在という存在」のシリーズからおよそ30点を選び、ミニチュアの立体を交えて紹介。「時間は記憶を熟成させるものでもあると思う」とも述べる寺田の作品シリーズを時間軸に沿ってギャラリーに構成し、作品のなかに揺れる寂しげで優しい風を感じ取れるような展示となる。