EXHIBITIONS

太田の美術vol.3

2020年のさざえ堂——現代の螺旋と100枚の絵

メインビジュアル

持田敦子 T家の転回 2017 写真=谷浦龍一 参考作品

蓮沼執太 Walking Score in NewYork 2018 Photo by Yuichi Uchida 参考作品

三瀬夏之介 《日本の絵》(2016)、《ぼくの神さま》(2013) 「詩情の森ー語りかたられる空間」(KAAT神奈川芸術劇場、2017)での展示風景 写真=⻄野正将 参考作品

高橋大輔 無題(s.r) 2017-19 参考作品

 江戸時代後期に関東以北で建てられ、群馬県太田市・曹源寺に現存する螺旋構造の仏堂「さざえ堂」は、平安時代には行われていたという「百観音巡礼」に倣った回廊式の建築物。三層構造の空間に3ヶ所(秩父・坂 東・⻄国)に計100体の観音像を安置することで、100ヶ所の観音霊場を巡礼するを簡略化し、参拝者はサザエのような「螺旋」状の空間を回って歩きながら、観音像に祈願することができる。

 太田市には2つの螺旋状の建造物があり、ひとつはこの「曹源寺さざえ堂」。そしてもうひとつに、平田晃久の設計で2017年に開館した三層構造の複合施設「太田市美術館・図書館」がある。

 本展「2020年のさざえ堂——現代の螺旋と100枚の絵」は、曹源寺さざえ堂が国の重要文化財に指定されたことを機に、現代のさざえ堂とも言える太田市美術館・図書館で実施する展覧会。

 参加作家に、音楽家・アーティストの蓮沼執太と、日本画家の三瀬夏之介、アーティストの持田敦子の3名を迎え、絵画、音+映像、インスタレーションで「さざえ堂」と「螺旋」にアプローチしつつ、「百観音巡礼」に倣って、画家・高橋大輔による計100枚の絵を各フロアに展示することで、さざえ堂の構造・意義に対して新たな可能性を投げかける。