EXHIBITIONS
日本書紀成立1300年 特別展
出雲と大和
令和2年(2020)は、日本最古の正史『日本書紀』が編纂された養老4(720)年から数えて1300年目という記念すべき年。神代(かみよ)から持統天皇11(697)年までを編年体でまとめた歴史書である『日本書紀』は舎人親王(とねりしんのう、676~735)が中心となって編纂し、いまからおよそ千年前に元正天皇(げんしょうてんのう)へ奏上された。
その冒頭にある「国譲り神話」によると、出雲大社に鎮座するオオクニヌシは「幽」と記されており、神々や祭祀の世界を司るとされている。いっぽうで、天皇は大和の地において「顕」、つまり目に見える現実世界、政治の世界を司るとされている。
この『日本書紀』によれば、古代において出雲と大和はそれぞれ「幽」と「顕」を象徴する場所として、重要な役割を担っていた。
東京国立博物館は、「幽」である島根県と「顕」である奈良県と共同して特別展「出雲と大和」を開催。出雲大社に古くから伝わる手箱や甲冑などの神宝、大和の黒塚から全国最多で出土した三角縁神獣鏡や、門外不出の仏像などを一堂に集め、古代日本の成立とその特質に迫る。
その冒頭にある「国譲り神話」によると、出雲大社に鎮座するオオクニヌシは「幽」と記されており、神々や祭祀の世界を司るとされている。いっぽうで、天皇は大和の地において「顕」、つまり目に見える現実世界、政治の世界を司るとされている。
この『日本書紀』によれば、古代において出雲と大和はそれぞれ「幽」と「顕」を象徴する場所として、重要な役割を担っていた。
東京国立博物館は、「幽」である島根県と「顕」である奈良県と共同して特別展「出雲と大和」を開催。出雲大社に古くから伝わる手箱や甲冑などの神宝、大和の黒塚から全国最多で出土した三角縁神獣鏡や、門外不出の仏像などを一堂に集め、古代日本の成立とその特質に迫る。