EXHIBITIONS

日本・ハンガリー外交関係開設150周年記念 ブダペスト国立西洋美術館 & ハンガリー・ナショナル・ギャラリー所蔵

ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年

2019.12.04 - 2020.03.29

シニェイ・メルシェ・パール 紫のドレスの婦人 1874 ブダペスト、ハンガリー・ナショナル・ギャラリー © Museum of Fine Arts, Budapest–Hungarian National Gallery, 2019

ルカス・クラーナハ(父) 不釣り合いなカップル 老人と若い女 1522 ブダペスト国立西洋美術館蔵 © Museum of Fine Arts, Budapest–Hungarian National Gallery, 2019

ティツィアーノ 聖母子と聖パウロ 1540頃 ブダペスト国立西洋美術館蔵 © Museum of Fine Arts, Budapest–Hungarian National Gallery, 2019

フランツ・クサーヴァー・メッサーシュミット 性格表現の頭像 子どもじみた泣き顔 1771-1775 国立西洋美術館蔵 © Museum of Fine Arts, Budapest–Hungarian National Gallery, 2019

オーギュスト・ルノワール 少女の胸像 1895頃 ブダペスト国立西洋美術館蔵 © Museum of Fine Arts, Budapest–Hungarian National Gallery, 2019

クロード・モネ トゥルーヴィルの防波堤、干潮 1870 ブダペスト国立西洋美術館蔵 © Museum of Fine Arts, Budapest–Hungarian National Gallery, 2019

リップル=ローナイ・ヨージェフ 赤ワインを飲む私の父とピアチェク伯父さん 1907 ブダペスト、ハンガリー・ナショナル・ギャラリー © Museum of Fine Arts, Budapest–Hungarian National Gallery, 2019

クルト・シュヴィッタース メルツ(ボルトニクのために) 1922 コラージュ/紙ブダペスト国立西洋美術館蔵 © Museum of Fine Arts, Budapest–Hungarian National Gallery, 2019

 日本とハンガリーの外交関係開設150周年を記念し、ブダペスト国立西洋美術館とハンガリー・ナショナル・ギャラリーのコレクション展が開催。ルネサンスから20世紀初頭まで、約400年にわたる西洋美術の名品130点が一挙来日する25年ぶりの展覧会となる。

 ブダペスト国立西洋美術館は、ハンガリーを含むヨーロッパ美術を包括的に収蔵する美術館として1906年に開館。コレクションは、エステルハージ家などハンガリーの貴族に由来する作品を核としている。ハンガリー・ナショナル・ギャラリーは、ハンガリー美術専門の機関として57年に開設。それまでブダペスト国立西洋美術館が有していたハンガリー美術が同ギャラリーに段階的に移管されていった。2012年には2館がひとつの組織に統合され、収蔵分野の再編が進められている。

 2019年現在、ブダペスト国立西洋美術館はエジプトやギリシャ・ローマの古代作品と、中世末期から18世紀末までのヨーロッパとハンガリーの美術品を収蔵。いっぽうハンガリー・ナショナル・ギャラリーは、19世紀以降のハンガリー美術を収蔵するほか、19世紀以降の世界各地の美術作品も展示している。

 本展では、「ルネサンスから18世紀まで」と「19世紀・20世紀初頭」の2部構成で、16世紀ルネサンスから20世紀初頭のアヴァンギャルドの時代までの西洋美術を彩った絵画・彫刻・素描130点を時代順・テーマ別に展示予定。

 クラーナハ、ティツィアーノ、エル・グレコ、ルノワール、モネなど巨匠たちの作品に加えて、ハンガリーでもっとも愛されている名画《紫のドレスの婦人》を描いたシニェイ・メルシェ・パール、パリを拠点に国際的に活躍したムンカーチ・ミハーイ、ナビ派の大家リップル=ローナイ・ヨージェフなど、ハンガリー近代美術を代表する画家たちの名作も見どころとなる。

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、2月29日〜3月15日まで臨時休館し、会期を3月29日まで延長。再開の時期は公式ウェブサイトにて案内。