EXHIBITIONS

開館30周年記念企画展

宮沢賢治展 ようこそイーハトーブの世界へ

山梨県立文学館
2019.09.21 - 11.24

宮沢賢治 花巻農学校教諭の頃 1924(大正13)年1月 資料提供=林風舎

宮沢賢治 雨ニモマケズ手帳 林風舎蔵 実物展示期間=11月2日~11月15日 ※期間外は精密複製を展示

宮沢賢治 『春と修羅』  1924(大正13)年4月 関根書店 山梨県立文学館蔵

宮沢賢治自筆の水彩画 月夜のでんしんばしら 林風舎蔵 実物展示期間=11月12日~11月24日 ※期間外は精密複製を展示

作品草稿中に描かれた絵 ミミズク 林風舎蔵 実物展示期間=10月19日~11月1日 ※期間外は精密複製を展示

宮沢賢治 保阪嘉内宛葉書 1917(大正6)年9月2日消印 寄託資料

 詩・童話によって日本文学史上、独自の世界を切り開き、現在も多くの愛読者を持つ宮沢賢治。岩手県花巻市に生まれた賢治は、37年の生涯のなか、詩集『春と修羅』と童話集『注文の多い料理店』の2冊を刊行。『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』など多くの作品は原稿のまま残され、作家の死後に出版された。

 賢治は故郷・岩手を「イーハトーブ」と呼び、理想郷として作品のなかに描いた。そこには、自身の住む地域や故郷への愛着とともに、すべての生命を尊んで共存を目指そうした賢治の理想が表されており、現代の私たちにも響く普遍的な世界がつくり出されている。

 本展では、雨ニモマケズ手帳や、自筆の水彩画の実物を含む、賢治が残した詩・童話・手紙などを展示。賢治作品の魅力と賢治の掲げた理想のあり様に迫る。

 また館内の閲覧室では「宮沢賢治の世界」(9月20日~11月24日)を同時開催。賢治による童話や詩などの著作、賢治作品の研究書、作家ゆかりの人々に関する資料などを手にとることができる。