EXHIBITIONS
高橋秀 色彩と造形のあくなき探究
高橋秀は福山市新市町出身の美術作家。これまで絵画作品をはじめ、版画、モニュメント、写真など多岐にわたって制作している。
高橋が描いた初期の抒情的な風景画は、1961年に安井賞を受賞するなど高く評価されるが、自ら受賞作家の殻を破るため63年に渡欧。イタリアで鮮やかな色彩に目覚め、人体や植物などのフォルムから生命の根源を象徴化した抽象作品へ表現の幅を広げた。90年代後半の帰国後は、それまで自身のなかであえて敬遠してきた大和絵や琳派といった日本の絵画様式を取り込んで「新琳派」と称するスタイルを確立した。
本展では、高橋が20代の頃に描いた初期の油彩画をはじめ、イタリア政府招聘留学生としてローマ美術学校に留学し、イタリアへ移住した頃の作品《日本の記憶》、70年代に入り、色彩豊かな独自のエロスの世界を表した《ブルーボール#101》、そして帰国し、日本の伝統的な造形空間や色彩のあり方に向き合った《風(fu)》などを展示。色彩と造形を飽くことなく探究し、いまなお変貌を続ける高橋の60余年の軌跡を展観する。
高橋が描いた初期の抒情的な風景画は、1961年に安井賞を受賞するなど高く評価されるが、自ら受賞作家の殻を破るため63年に渡欧。イタリアで鮮やかな色彩に目覚め、人体や植物などのフォルムから生命の根源を象徴化した抽象作品へ表現の幅を広げた。90年代後半の帰国後は、それまで自身のなかであえて敬遠してきた大和絵や琳派といった日本の絵画様式を取り込んで「新琳派」と称するスタイルを確立した。
本展では、高橋が20代の頃に描いた初期の油彩画をはじめ、イタリア政府招聘留学生としてローマ美術学校に留学し、イタリアへ移住した頃の作品《日本の記憶》、70年代に入り、色彩豊かな独自のエロスの世界を表した《ブルーボール#101》、そして帰国し、日本の伝統的な造形空間や色彩のあり方に向き合った《風(fu)》などを展示。色彩と造形を飽くことなく探究し、いまなお変貌を続ける高橋の60余年の軌跡を展観する。