EXHIBITIONS

優しいほとけ・怖いほとけ

根津美術館|07.24 - 08.24

観音菩薩像(阿弥陀三尊来迎図)部分 1幅 日本・鎌倉時代 14世紀 根津美術館蔵

菩薩立像(部分) 1軀 日本・平安時代 12世紀 根津美術館蔵

毘沙門天図像(部分) 1幅 日本・平安時代 12世紀 根津美術館蔵 重要美術品

愛染明王坐像(部分) 1軀 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵

金剛夜叉明王像(部分) 五大尊像のうち 日本・鎌倉時代 13世紀 根津美術館蔵

 ほとけは、密教の「三輪身」の考え方とその役割から、仏教の真理を体現する厳かな「如来」、人々を苦難から救い福楽を与える慈悲の「菩薩」、そして、教えに従わない者や怨敵を屈服させる「忿怒」の3種類に分類することができる。

 釈迦如来に代表される「如来」は伏せ目がちな表情が特徴で「真理そのもの」(自性輪身)を表す。いっぽう「菩薩」は観音菩薩や普賢菩薩(かんのんふげん)など優しい眼差しの「慈悲のほとけ」が典型。そして「念怒」のほとけには、複数の顔や目、腕を持つ「明王」と、毘沙門天など、甲胃に身を包んだ武将の姿で周囲を睨む「天」の2通りがある。人々は尊い釈迦如来を礼拝し、優しい観音菩薩に救いを求め、また迷いや邪念を不動明王の猛火に投じ、毘沙門天に安堵を頼んで現世での健やかな人生を願った。

 本展では「優しいほとけ・怖いほとけ」と題して、飛鳥時代から江戸時代に至る仏教絵画・彫刻の優品約35件を展示し、ほとけの表情とその意味を紹介する。