EXHIBITIONS
没後50年 坂本繁二郎展
坂本繁二郎は1882年、福岡県久留米市生まれの画家。青木繁と同世代にあたり、互いに切磋琢磨する青年期を過ごした。その後、20歳で青木を追うように上京。小山正太郎主宰の不同舎で学び、展覧会出品作が数々の賞を受賞するなど順風満帆な画業をスタートさせた。39歳のときに渡仏。3年間の留学生活を終えて久留米に帰郷し、以降、画壇の煩わしさを避けて郷里にほど近い八女にアトリエで制作に没頭した。
ヨーロッパ留学から最晩年にかけ、牛、馬、周囲の静物、そして月と、平凡な主題を選びながら厳かな静謐さを秘めた作品を描いた坂本。画壇と距離を置いていたものの、戦前と変らぬ穏やかさを湛えた作品群が評価され、74歳で文化勲章を受章した。
本展は、坂本の最初期作から晩年まで、その絵画が成熟していく過程を人生の歩みとともに明らかにする。油彩、水彩、水墨画など約140点に加えて、互いに磨きあい、支えあった盟友・青木繁の作品も並ぶ。
ヨーロッパ留学から最晩年にかけ、牛、馬、周囲の静物、そして月と、平凡な主題を選びながら厳かな静謐さを秘めた作品を描いた坂本。画壇と距離を置いていたものの、戦前と変らぬ穏やかさを湛えた作品群が評価され、74歳で文化勲章を受章した。
本展は、坂本の最初期作から晩年まで、その絵画が成熟していく過程を人生の歩みとともに明らかにする。油彩、水彩、水墨画など約140点に加えて、互いに磨きあい、支えあった盟友・青木繁の作品も並ぶ。