EXHIBITIONS
野蛮と洗練 加守田章二の陶芸
加守田章二は、20世紀後半に活躍し、50歳を目前に亡くなった夭逝の陶芸家。1933年、大阪府岸和田市に生まれた加守田は、京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)で陶芸を学び、59年に栃木県益子町で窯を構えて独立。灰釉作品で注目され、69年には新たな制作環境を求めて、岩手県遠野市へ陶房を移した。遠野で約10年間を過ごした後、晩年の一時期は東京都東久留米市を拠点とした。
わずか20年の作陶期間において、意欲的に制作を行った加守田。土肌の荒々しさ、鋭さと緊張感や、器体を覆うように描き込んだ文様によって、大地の根源的な力を表した作品からは、造形と文様を緊密に連動させる計画性や、陶器の形態に個人の表現を求める意思といった、現代作家としての思考を窺うことができる。
本展では、加守田が注目されるようになった60年代半ばから80年までの作品65余点を展示。短く濃密な作陶人生における制作の変遷を追うとともに、加守田作品の魅力を紹介する。(会期中、一部展示替えあり)
わずか20年の作陶期間において、意欲的に制作を行った加守田。土肌の荒々しさ、鋭さと緊張感や、器体を覆うように描き込んだ文様によって、大地の根源的な力を表した作品からは、造形と文様を緊密に連動させる計画性や、陶器の形態に個人の表現を求める意思といった、現代作家としての思考を窺うことができる。
本展では、加守田が注目されるようになった60年代半ばから80年までの作品65余点を展示。短く濃密な作陶人生における制作の変遷を追うとともに、加守田作品の魅力を紹介する。(会期中、一部展示替えあり)