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―描かれた神戸・大阪― 阪神名勝図絵と青山政吉

青山政吉 芦屋川 昭和63(1988)年 芦屋市立美術博物館寄託

 鉄道の導入によって発展した神戸・大阪間の景観を伝えた木版画《阪神名勝図絵》と、画家・青山政吉の水彩画を紹介する展覧会が開催される。

 明治38(1905)年、阪神電鉄開通に伴って沿線の開発も進み、住宅建築文献集成の『市外居住のすヽめ』で「健康地として最良」と紹介されると、阪神間には、良好な住環境を求めて移住する人たちが増えていった。「健康地として最良」として取り上げられた、大正時代の阪神間の景観を描いたのが《阪神名勝図絵》。大正5(1916)年に大阪朝日新聞に掲載された後、30点からなる彩色木版作品として出版され、現在の洗練された阪神間のイメージにはない、牧歌的な趣を感じさせる。

 いっぽう、大正9(1920)年、大阪で料亭を営む家に生まれた青山は、京都市立絵画専門学校で日本画を学ぶと同時に、洋画家・黒田重太郎にも師事。卒業後、小学校教員を経て、ヨーロッパに渡った。帰国後は、日本画の繊細さとダイナミックな洋画の双方の特徴を発揮できる水彩画で日本全国の景色を描いた。
 
 本展では、芦屋や西宮をはじめとする阪神間を描写した作品全55点を展示。同じ阪神間の風景を題材にした木版画《阪神名勝図絵》と青山の水彩画、それぞれに異なる魅力を紹介する。