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EXHIBITIONS

アントニ タウレ「INSULA LUX 光の島」

アントニ タウレ L' Enigme 2016

アントニ タウレ Pour un oui ou pour un non 1985(2018)

アントニ タウレ Hotel Chelsea 2016

アントニ タウレ Carrelage 1999(2018)

 写真と絵画によるミクストメディア作品、また世界各地の劇場で舞台装飾も手がけてきたスペイン出身の画家・アントニ タウレの日本初個展が開催される。

 タウレは1945年生まれ。父親から手ほどきを受け、幼少の頃から絵を描き始める。70年にバルセロナで建築家資格を取得。75年、パリのギャラリー・マチアス・フェルでの初個展以来、各国の美術館やギャラリーに出品し、これまでゴヤ美術館(フランス、1986)、ヴィラ・タマリス(フランス、2006)、ヴィラ・カサス財団(スペイン、2010)で回顧展が行われた。83年には、フランスの芸術文化勲章を受賞。70年よりスペインのフォルメンテーラ島とロンドン、パリを拠点に活動する。

 本展のテーマは、タウレが一拠点とするスペインのフォルメンテーラ島を描いた「光の島」。地中海西部、イビサ島のすぐそばに位置するこの島は、豊かな自然と絶景によって多くの人々を魅了する楽園であり、タウレのインスピレーションの源であり続けている。

 本展では、「光の島」から近年の絵画作品と、過去の写真の上に絵を描いた作品を展示。いずれの作品も、開口部から差し込む外の光と冷たい室内空間の暗さが幻想的なコントラストを生み出し、不安と期待に満ちた空間が、つねに現実と幻想、現実と表象は隣接し、浸透しあっていることを示している。