KURA展：OBI

　ISSEY MIYAKE KYOTOに併設されるギャラリーKURA（蔵）で、ブランド「132 5. ISSEY MIYAKE」の「OBI」シリーズが特別展示されている。

　一貫して「1枚の布」をコンセプトに、身体と服のよりよい関係を目指してものづくりに取り組んできたISSEY MIYAKE。2010年にスタートした「132 5. ISSEY MIYAKE」はこの理念を引き継ぎながら、新たなものづくりの可能性に挑み続けている。

　「132 5. ISSEY MIYAKE」のそれぞれの数字は、「1」が1枚の布、「3」が3次元の立体造形を意味し、「2」は立体造形を畳んで平面にすることを示す。余白の後に続く「5」は、時間的な広がり、そして折りたたまれた造形を人が着用することで、服として生命力が放たれることを表している。

　本展では、平面に畳まれた際の形状が「帯」のように見えることから名づけられた「OBI」シリーズのパーツ展示を行うほか、組み立ての様子をイメージ映像によって紹介。持ち上げて広げると、機能と同時にバッグとしての立体的な姿が現れる「OBI」は、熱で硬化する特殊な糸が用いられ、加工によって部分的に硬さを変えることで、平面性と立体性をあわせ持ったユニークな造形が実現した。なお、各商品はISSEY MIYAKE KYOTO母屋にて販売される。