EXHIBITIONS

イサム・ノグチと長谷川三郎

—変わるものと変わらざるもの

2019.01.12 - 03.24

イサム・ノグチ 捜す者、捜し出したり 1969 イサム・ノグチ財団・庭園美術館(ニューヨーク)蔵 © The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum, New York/ARS-JASPAR Photo by Kevin Noble

イサム・ノグチ 書 1957 イサム・ノグチ財団・庭園美術館(ニューヨーク)蔵 © The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum, New York/ARS-JASPAR Photo by Kevin Noble

イサム・ノグチ 顔皿 1952 イサム・ノグチ財団・庭園美術館(ニューヨーク)蔵 © The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum, New York/ARS-JASPAR Photo by Kevin Noble

長谷川三郎 無題 1954 ティア&マーク・ワッツ・コレクション Photo by Kevin Noble

長谷川三郎 自然 1953 京都国立近代美術館蔵

 国際的に知られる彫刻家のイサム・ノグチと、画家であり理論家としても活躍した長谷川三郎に注目した展覧会が開催される。

 ノグチは1904年ロサンゼルス出身。彫刻をはじめ、舞台美術や家具、照明器具「あかり」のデザイン、陶芸、庭、ランドスケープ・デザインなど、幅広い分野で制作を行い、世界的視点から芸術を再び人々の生活の中に根づかせようとした。

 長谷川は1906年山口県豊浦郡(現・下関市)出身。画家として戦前日本の抽象美術をリードするいっぽう、理論家として西洋近代美術の潮流と古い日本の芸術文化に通じ、両者の共通項を抽象芸術に見出した。

 1950年5月、19年ぶりに日本に帰国したノグチと、かねてよりノグチの作品に注目していた長谷川は運命的な出会いを果たし、芸術家としての互いの関心事とビジョンが驚くほど似ていることを知り強く共鳴する。

 本展では、2人がともに歩んだ50年代を中心に、ノグチ作品約50点、長谷川作品約70点を公開。長谷川が渡米中に制作した日本未公開作も多数出品される。両者の芸術家の交友に焦点を当て、それぞれが何を見て、何を考え、何を目指したのかを明らかにすることを試みる。