EXHIBITIONS

巨匠が愛した美の世界 川端康成と東山魁夷

2018.09.01 - 10.21

東山魁夷 北山初雪 昭和43(1968) 公益財団法人川端康成記念会蔵

池大雅《十便図》のうち「釣便」 明和8(1771) 公益財団法人川端康成記念会蔵 国宝(会期中画面替えあり)

石濤 清湘老人山水画冊 康熙30(1691) 東山家蔵

岸田劉生 童女像 大正12(1923)頃 東山家蔵

聖徳太子立像 鎌倉時代(13‐14世紀) 公益財団法人川端康成記念会蔵

 日本人初のノーベル文学賞受賞作家・川端康成は、優れた美術品コレクターとしても知られ、そのコレクションは国宝に指定される浦上玉堂《凍雲篩雪図》、池大雅・与謝蕪村《十便十宜図》をはじめとする古美術から、古賀春江や草間彌生などの近現代美術、さらに西洋美術までと幅広い。また、深い交流があった日本画家・東山魁夷の作品も多く含まれている。

 本展では、川端と、同じく様々な美術品を収集した東山の愛蔵品を紹介。それぞれの審美眼を探るとともに、東山の作品を一堂に展示することで、2人の巨匠の交流の軌跡をたどる。

 また、近年川端邸で新たに発見された、名作『伊豆の踊子』のモデルとなった初恋の人・伊藤初代への手紙や、夏目漱石、太宰治ら文豪の書も公開する。