張騰遠「The words of painting」

　独創的な物語を展開し、台北ビエンナーレへの選出（2016）や国立台湾美術館での個展（2013）など、台湾で躍進を続けるアーティスト、張騰遠（チャン・テン・ユアン）。台湾の現代美術画廊「Galerie Grand Siècle（新苑藝術）」とのエクスチェンジ・プログラムとして開催される本展では、新作のペインティングとシルクスクリーン版画を発表する。

　版画作品はギャラリーノマルに併設する版画工房「ノマルエディション」とのコラボレーションによるもの。作家の創作活動において重要な要素となる5つの言葉を表現した、異なる平面作品を並置する。

　地球滅亡後の未来の世界を舞台に、遺跡となった現代の文明をリサーチするエイリアン「Parrot Man（オウムマン）」や、人間を模倣しながら感情や行動の意味までは理解できないオウムが描かれた作品は、鑑賞者の既成概念を取り払い、物事への複眼的な再考を促すだろう。