EXHIBITIONS

フロリアン・クラール展

Waldmärchen (森の伝説)

メインビジュアル(新作イメージ)

フロリアン・クラール Hagen II(Model) 2018

フロリアン・クラール Zed 2016 撮影=フロリアン・クラール

フロリアン・クラール Three Chambers 2014 撮影=フロリアン・クラール

フロリアン・クラール Ulisse - Part 2 of 7 2007 神戸ビエンナーレでの展示風景 撮影=フロリアン・クラール

フロリアン・クラール Parsifal-Chambers 2006 京都芸術センターでの展示風景 撮影=フロリアン・クラール

 音楽や映画、科学、建築に基づく作品を制作するドイツ出身のアーティスト、フロリアン・クラールの個展が開催される。

 クラールは複雑な構造の形態をダイレクトに表した彫刻や映像作品を得意とし、アジアを中心に国内外の公共空間に数多くの作品が設置されている。2001年に行われた横浜トリエンナーレでは、山岳地帯や氷山が浮かぶ海などの立体的な模型の上に、変化する四季のを映像を投影したインスタレーションを発表した。

 本展では、発電所美術館の面影と歴史を感じさせる新作を公開。12世紀、19世紀、現代という時間的な隔たり、日本とヨーロッパといった空間的な隔たり、また虚構と現実、さらには作家個人の経験を、音楽や映像によってひとつにまとめ上げる。

 現地制作された巨大な構造物と至る所に設置された断片的な作品が、音響や照明などの舞台装置や映像、音楽によって融合する壮大なインスタレーション作品は、その作品の中に観客が入り込み体感できる場でもあり、目だけでなく五感で感じることができる作品となるだろう。