EXHIBITIONS

安野谷昌穂「GOODRUG」

2026.02.06 - 02.21
 東京八丁堀のCENTERで、安野谷昌穂による個展「GOODRUG」が開催される。

 安野谷昌穂は1991年兵庫県生まれ。日常生活や自然の観察から得た情報や感覚をもとに、絵画やドローイング、コラージュ、パフォーマンス、詩、写真など多様な手法で制作を行う。「自分自身とは何か」「世界とは何か」といった根源的な問いを軸に、非言語的な領域での表現を探求してきた。

 本展は、2019年に滞在したオーストラリア・メルボルンでの体験を起点に制作されたコラージュ作品シリーズ「GOODRUG」を紹介するもの。作家が現地で目にした薬物中毒者を取り巻く環境や社会構造への違和感を背景に、現地で購入した「パケ(薬物の小袋)」サイズの小さなコラージュ作品が生まれた。会場では、総数100点を超えるシリーズの中から一部の原画を展示販売するほか、作品をまとめた150ページのZINEや、キーホルダー、缶バッジなどのマーチャンダイズも限定数で販売される。

 本展について安野谷は次のようにコメントしている。「2019年に友人の紹介で初めて滞在したメルボルン。活気に溢れた平和な街の印象は土地に馴染んで行く程に変化し、特に蔓延する薬物中毒者の問題を目の当たりにすることで一変した。彼らに対する国の補助金は新たなドラッグの購入に使われ、吸入器具などは街中で容易に買うこともできる。この負の連鎖はまるで国がドラッグをばら撒いているようで、この地の先住民の歴史も頭をよぎった。帰宅後、やるせない気持ちを払拭するように制作に没頭し、気づけば現地で購入した”パケ” サイズの小さなコラージュを夢中になって作り、自分自身に投与していた。それが生み出すのは幻覚ではなく想像力と笑いという、唯一無二の良質なドラッグだった。社会のゴミから生まれたネタであるこれを、僕はGOODRUG と名付けた」(プレスリリースより)。