EXHIBITIONS

ゆらぎ ブリジット・ライリーの絵画

DIC川村記念美術館|04.13 - 08.25

ブリジット・ライリー 朝の歌 1975 DIC川村記念美術館 © Bridget Riley 2018, all rights reserved Courtesy David Zwirner, New York/ London

ブリジット・ライリー 朝の歌 1975 DIC川村記念美術館 © Bridget Riley 2018, all rights reserved Courtesy David Zwirner, New York/ London

ブリジット・ライリー アレスト I 1965 北海道立近代美術館蔵 © Bridget Riley 2018, all rights reserved Courtesy David Zwirner, New York/ London

ブリジット・ライリー 波頭 1964 ブリティッシュ・カウンシル、ロンドン © Bridget Riley 2018, all rights reserved Courtesy David Zwirner, New York/ London

ブリジット・ライリー 賛歌 1973 東京国立近代美術館蔵 © Bridget Riley 2018, all rights reserved Courtesy David Zwirner, New York/ London

ブリジット・ライリー 正方形の動き 1961 アーツ・カウンシル、ロンドン © Bridget Riley 2018, all rights reserved Courtesy Karsten Schubert, London

ブリジット・ライリー ここから 1994 個人蔵 © Bridget Riley 2018, all rights reserved Courtesy David Zwirner, New York/ London

ブリジット・ライリー ラジャスタン 2012 個人蔵 © Bridget Riley 2018, all rights reserved Courtesy David Zwirner, New York/ London

 静止しているはずの絵がゆらぐように見える「オプ・アート」の旗手、ブリジット・ライリーの展覧会が日本で38年ぶりに開催される。

 幾何学的パターンによって画面に動きをもたらす抽象絵画で知られるライリーは、ロンドンのゴールドスミス・カレッジとロイヤル・カレッジ・オブ・アーツに学び、大学卒業後に教員や商業美術の仕事につきながら制作活動を続けた。初期作品はジョルジュ・スーラに影響を受けた風景画であったが、ルネサンス以降の巨匠や印象派の絵画、点描技法を研究し、単純化・抽象化のプロセスを学ぶことで自身の創作を深めていく。

 1960年代に入ると、白と黒のみを用いた完全に抽象的な作品を発表。ニューヨーク近代美術館の学芸員の目に留まり、歴史的な展覧会「レスポンシヴ・アイ(応答する眼)」(1965)で紹介されると一躍注目を集める。67年には代表作となる波形のストライプパターンに色彩を導入した作品群を制作し、画面に大きなうねりや揺らぎを感じさせる独自の画風で、美術界における画家としての地位を確かなものにした。以降、「色」と「形」の相互作用を駆使し、人々の眼に強く訴える作品を次々に展開。現在も多くの人を魅了し続けている。

 本展では60年代の代表的な黒と白の作品と70年代を中心としたストライプ作品、90年代の曲線をもちいた作品および近年のウォール・ペインティングを含む約30点を紹介。イギリスとオーストラリアから来日するライリーの助手たちが、展示室の壁に鉛筆とアクリル絵具で直接描き、展覧会終了とともに姿を消す壁画《ラジャスタン》も見どころのひとつだ。