EXHIBITIONS
川尻潤「LOVE・かがやきながらここにいます。」
京都 蔦屋書店で川尻潤の個展「LOVE・かがやきながらここにいます。」が開催されている。
川尻は、京都市東山区今熊野に4代続く禎山窯の当代であり、1992年に東京藝術大学大学院後期博士課程デザイン専攻を修了。現在は、陶芸家・美術家として活動している。
日本の陶芸における、割れや欠け、歪みなどの「不完全さ」をも愛するという「茶の湯」を発端とした美意識の寛容さに感銘を受けた川尻は、そのことを制作の重要なテーマのひとつとして掲げ、作品には焼成時にできる「ヒビや欠け」をあえて残す。いっぽうで、幼少期に出会ったあるグリム童話の挿絵からの強い影響により、華やかさ、煌びやかさを追求し、作品には鮮やかな顔料やプラチナをもちいている。
バースデーケーキをモチーフに、十二支の動物と「LOVE」のデザインが施された作品は、親しい人の誕生日を祝うという行為にみられる人間の愛情と、十二支が巡るごとく争いを繰り返してきた人間の憎悪、その矛盾した営みを表現しており、「いつの日か争いではなく愛が巡る歴史となるように」という作家の願いが込められている。
川尻は、京都市東山区今熊野に4代続く禎山窯の当代であり、1992年に東京藝術大学大学院後期博士課程デザイン専攻を修了。現在は、陶芸家・美術家として活動している。
日本の陶芸における、割れや欠け、歪みなどの「不完全さ」をも愛するという「茶の湯」を発端とした美意識の寛容さに感銘を受けた川尻は、そのことを制作の重要なテーマのひとつとして掲げ、作品には焼成時にできる「ヒビや欠け」をあえて残す。いっぽうで、幼少期に出会ったあるグリム童話の挿絵からの強い影響により、華やかさ、煌びやかさを追求し、作品には鮮やかな顔料やプラチナをもちいている。
バースデーケーキをモチーフに、十二支の動物と「LOVE」のデザインが施された作品は、親しい人の誕生日を祝うという行為にみられる人間の愛情と、十二支が巡るごとく争いを繰り返してきた人間の憎悪、その矛盾した営みを表現しており、「いつの日か争いではなく愛が巡る歴史となるように」という作家の願いが込められている。