高松明日香 ― 光は世界を駆け巡る

　大原美術館で、「AM倉敷vol.17　高松明日香 ― 光は世界を駆け巡る」が開催されている。

　高松明日香の作品は、この世界のどこかで当たり前のように過ごされている日常の一場面を淡々と描き出したかのようでありながら、壮大な物語のワンシーンのような演劇性を感じさせる。さらに近年は、複数の作品を組みあわせた展示を行い、独自の世界観を提示して、高い注目を集めている。

　本展は、大原美術館所蔵のジョヴァンニ・セガンティーニ、ギュスターヴ・モロー、エル・グレコ、児島虎次郎などの作品と、自身の新作を組みあわせた展示を基本としつつ、最新作も加え、独自の世界観をさらに深めた展示となっている。館内各所で展開される高松明日香と大原美術館所蔵品とのコラボレーションに期待してほしい。