SAUL LEITER 1950s NEW YORK

　1950年代からニューヨークで第一線のファッション・カメラマンとして活躍したソール・ライターが生前に選んだ8点の作品で構成されるポートフォリオが刊行される。

　46年にニューヨークへと移り住んだライターは、49年から当時普及し始めたカラー写真でニューヨークの街並みを撮影。画家を志していたライターらしい色彩にあふれた作品群は53年、写真家、キュレーターでもあったエドワード・スタイケン企画のグループ展にも選出された。その後公開されることのなかった作品が長い時を経て、90年代のアートシーンでの作家の評価の高まりと、2006年の写真集『Early Color』（ドイツ、シュタイデル社）の刊行を機に、国際的に知られることとなる。

　本展では、ソール・ライター財団の全面的な協力のもと、世界でも希少なカラーコロタイプ印刷技術を有する「便利堂」による新たな写真集の刊行を記念し、ライターの未発表の作品群を展示する。


協力：ソール・ライター財団、便利堂