EXHIBITIONS
皮膚で「見る」
MARUEIDO JAPANで、北林加奈子、半澤友美、山西杏奈によるグループ展『皮膚で「見る」 The Eyes of the Skin』が開催されている。
北林は、陶に糸や木、ガラス、ウールなどの異なる素材をかけあわせる彫刻、インスタレーションを中心に作品を発表している。肌触りや気配を主題とした作品は、見る者の触覚を刺激し日常の記憶のなかにある「何か」を想起させる。
半澤は、紙の成り立ちに着目した作品を手がけており、紙漉(かみすき)の技法を応用し制作した平面、立体作品、インスタレーションなどを展開してきた。一つひとつの繊維が手作業で成形されていく紙と自らの経験とを重ね合わせ、思考を巡らせるなかで、作品に時間や記憶などを内在化させている。
山西は、京都を拠点に活動し、おもに木を素材とし、布や田などの日常にある「もの」が持つ柔らかい生の表情、無垢な姿、透明感などに魅力を感じ制作している。誰もが身近に触れたことのある「もの」の表面をモチーフにし、見過ごしてしまいそうな感覚、瞬間的な時間、滑らかな表情を木に彫り込む。
本展覧会はフィンランドの建築家で現象学者のユハニ・パラスマー(Juhani Pallasmaa)の『建築と触覚 空間と五感をめぐる哲学』の文中にある「皮膚で〈見て〉いる」という表現から着想を得て企画された展覧会となっている。
北林は、陶に糸や木、ガラス、ウールなどの異なる素材をかけあわせる彫刻、インスタレーションを中心に作品を発表している。肌触りや気配を主題とした作品は、見る者の触覚を刺激し日常の記憶のなかにある「何か」を想起させる。
半澤は、紙の成り立ちに着目した作品を手がけており、紙漉(かみすき)の技法を応用し制作した平面、立体作品、インスタレーションなどを展開してきた。一つひとつの繊維が手作業で成形されていく紙と自らの経験とを重ね合わせ、思考を巡らせるなかで、作品に時間や記憶などを内在化させている。
山西は、京都を拠点に活動し、おもに木を素材とし、布や田などの日常にある「もの」が持つ柔らかい生の表情、無垢な姿、透明感などに魅力を感じ制作している。誰もが身近に触れたことのある「もの」の表面をモチーフにし、見過ごしてしまいそうな感覚、瞬間的な時間、滑らかな表情を木に彫り込む。
本展覧会はフィンランドの建築家で現象学者のユハニ・パラスマー(Juhani Pallasmaa)の『建築と触覚 空間と五感をめぐる哲学』の文中にある「皮膚で〈見て〉いる」という表現から着想を得て企画された展覧会となっている。