残間奈津子 展｜infinity

　POETIC SCAPEで残間奈津子の個展「infinity」が開催される。

　残間奈津子は1982年生まれ。故郷のボローニャで静物画を描き続けた画家のジョルジョ・モランディに深い共感を覚え、「奥に奥に、重ね重ね深く関わりたい」という姿勢のもと、自宅の庭や20年近く通う植物公園で撮影を繰り返してきた。

　新型コロナウイルスの流行によって自由な移動を制限された時期を超え、ふたたび移動が活性化するなか開催される本展では、主な被写体である植物が周辺に配置された近年の作品も展示。長い時間を共有した場所でとらえた主役も背景もない風景の写真は、時間帯や撮影者の状態を反映し、様々な表情を見せることだろう。