曽谷朝絵展 にじのにわ

　さいたま市 プラザノース ノースギャラリーで、 「曽谷朝絵展 にじのにわ」が開催される。本展は、精力的に活動を続けるアーティストの作品を紹介する「Domain of Art」の30回目にあたる。
　
　今回紹介される現代美術作家・曽谷朝絵は、2006年に東京芸術大学大学院美術研究科油画専攻博士後期課程にて博士号（美術）取得。徹底した色彩と光への意識を感じさせる平面作品に加え、色彩と空間が共鳴し合う大型インスタレーションやパブリック・アート、映像作品などを制作してきた。

　本展では、洗面器や海などをモチーフとした油彩画の大作、コロナ禍で都市に生い茂った雑草を描いた水彩画の絵画群に加え、曽谷のアイディアの源であるドローイング約100点も展示。さらに、ギャラリー内外合わせて約20メートルのガラス面を使った、光の雨を表現するインスタレーションや、映像インスタレーションも行うという。

　日常のささやかな風景を、光と色彩が降り注ぐ柔らかな世界へダイナミックに変化させる曽谷の試みを堪能したい。