EXHIBITIONS

鉄道と美術の150年

中村宏 ブーツと汽車 1966 名古屋市美術館蔵

河鍋暁斎『地獄極楽めぐり図』より「極楽行きの汽車」 1872 静嘉堂文庫美術館蔵
画像提供=静嘉堂文庫美術館/DNPartcom ※展示期間:10月8日~11月6日

歌川広重(三代) 横浜海岸鉄道蒸気車図 1874 神奈川県立歴史博物館 ※展示替えあり

田中靖望 機関車 1937(プリント2017) 名古屋市美術館蔵

香月泰男 煙 1969 山口県立美術館蔵

立石大河亞 香春岳対サント・ビクトワール山 1992 田川市美術館蔵

ディスカバー・ジャパン no.4 1971 鉄道博物館蔵

パラモデル 極楽百景 第八景 –新世界 パーク温泉 斬新な入浴- 2007 和歌山県立近代美術館蔵
©︎ paramodel/photo:yasuhiko hayashi

 東京ステーションギャラリーでは、日本の鉄道開業150周年を記念した展覧会「鉄道と美術の150年」が開催される。

  1872(明治5)年に新橋〜横浜間で開業した日本の鉄道。同じ頃、「美術」という語が初めて登場し、鉄道と美術は、日本の近代化を経て150年の時を歩み続けてきた。

 本展は、美術を介して鉄道史を振り返るもの。1854年にアメリカより贈られた蒸気機関車の模型を表した画巻から、日比野克彦が2021年にデザインした電車のヘッドマークに至るまで、近現代鉄道絵画の傑作が勢揃いする。

 また、中村宏、立石大河亞、宮島達男、柳幸典、島袋道浩、Chim↑Pom from Smappa!Groupら、鉄道と美術の意外な関係を提示してくれるような現代美術の作品も見どころのひとつ。およそ150件の作品・資料を通して、政治な社会や戦争、風俗など様々な視点も交え、鉄道と美術150年の様相を読み解き、両者の関係に迫る(会期中、展示替えあり)。