EXHIBITIONS
宮崎竜成 個展「踊る死体、磔のグルーヴ」
金沢美術工芸大学に在籍中のアーティスト、宮崎竜成による都内では初となる個展「踊る死体、死のグルーヴ」がmyheirloomで開催されている。
宮崎は1996年生まれ、京都府出身。金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科博士後期課程に在籍。作家としての自身の居場所やその身体性について、絵画を通じて何が表現できるのか、何を表現すべきかをつねに問い続けている。
本展では「記号的アプローチ」と「身体的アプローチ」と称した2つの絵画体系を空間に有機的に配置し、鑑賞者自身を絵画の踊りやグルーヴに巻き込むような展示を目指しているという。
記号的アプローチは、作家によると「絵画の中で点、線、面、色彩が絶えず結んでは解け、絵画のフレームを内側から振動させる-磔のグルーヴ-を生み出す。絵自身が絵になり続けようとするような絵。」を指す。絵画は、何気ない日常の断片の集合が絶えず結び合い解け合うことでつねに揺れ動き、そのなかでただの線が記号として、さらには「絵」として意味を持つ転換点を探るアプローチとなる。モチーフとされた日常風景が綻ぶ瞬間、結びつく瞬間、その揺らぎと境界をとらえようと試る。
いっぽう身体的アプローチは、「描く自分の体を踊らせるように、線や色彩を流動化させ、自身も絵に捉えられながら、まるで絵と私が手をとって踊るように複合的なリズムを作り出す。変化し続ける形としての絵画。」を指している。絵はただ描かれるだけのモノではなく、人間とはまた異質の「身体」として立ち現れてくる現象である、と定義し「踊る死体」と名づけられた。紙は擦れれば繊維が剥き出しになり、水を吸収すればヒダが生じるといったように、絵自体の身体性とその変化を独自の目線で変化をとらえようと試みる。
これら宮崎による絵画への眼差しは、「絵画とは何か」についてきわめて真摯に向き合った結果のひとつの解答であり、本展は芸術と向き合う学生でもある作家の、学び・研究における集大成となる。
宮崎は1996年生まれ、京都府出身。金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科博士後期課程に在籍。作家としての自身の居場所やその身体性について、絵画を通じて何が表現できるのか、何を表現すべきかをつねに問い続けている。
本展では「記号的アプローチ」と「身体的アプローチ」と称した2つの絵画体系を空間に有機的に配置し、鑑賞者自身を絵画の踊りやグルーヴに巻き込むような展示を目指しているという。
記号的アプローチは、作家によると「絵画の中で点、線、面、色彩が絶えず結んでは解け、絵画のフレームを内側から振動させる-磔のグルーヴ-を生み出す。絵自身が絵になり続けようとするような絵。」を指す。絵画は、何気ない日常の断片の集合が絶えず結び合い解け合うことでつねに揺れ動き、そのなかでただの線が記号として、さらには「絵」として意味を持つ転換点を探るアプローチとなる。モチーフとされた日常風景が綻ぶ瞬間、結びつく瞬間、その揺らぎと境界をとらえようと試る。
いっぽう身体的アプローチは、「描く自分の体を踊らせるように、線や色彩を流動化させ、自身も絵に捉えられながら、まるで絵と私が手をとって踊るように複合的なリズムを作り出す。変化し続ける形としての絵画。」を指している。絵はただ描かれるだけのモノではなく、人間とはまた異質の「身体」として立ち現れてくる現象である、と定義し「踊る死体」と名づけられた。紙は擦れれば繊維が剥き出しになり、水を吸収すればヒダが生じるといったように、絵自体の身体性とその変化を独自の目線で変化をとらえようと試みる。
これら宮崎による絵画への眼差しは、「絵画とは何か」についてきわめて真摯に向き合った結果のひとつの解答であり、本展は芸術と向き合う学生でもある作家の、学び・研究における集大成となる。