EXHIBITIONS

AIR475 2022 レジデンス成果発表展

ふたつのヨナゴ・ファンタジア

第1期 岡⽥裕⼦ × AIR475 いま、ここにいます/第2期 三田村光土里 ×AIR475 この場所に時計を取り戻す

2022.08.05 - 08.28, 2022.09.23 - 10.10

岡⽥裕⼦ I WANT BE A PAINTING IN THE NEXT LIFE(部分) 2022

岡⽥裕⼦ トランスフォーム:米子市法勝寺町ラジオ体操会の少女、昭和18年ごろ 2022
ビデオインスタレーションのイメージ 写真提供=米子市立山陰歴史館

岡⽥裕⼦ Rub me tender Love my past(箒) 2021 協力=修復工房 HATA Studio

三田村光土里 『365日の百科事典』2021年9月18日 月、築地本願寺、津田梅子

三田村光土里 INVENTIONS 2002(再制作2020)
映像 音楽=インベンションとシンフォニア(J.S.Bach) ピアノ=大森智子

三田村光土里 この場所に時計を取り戻す 2022
映像インスタレーションのためのイメージ

 2021年から2022年にかけて「AIR475」のレジデンス・プログラムに参加した、岡⽥裕⼦と三田村光土里による成果発表展「ふたつのヨナゴ・ファンタジア」が、⽶⼦市美術館および⽶⼦市の野波屋で開催される。

 2013年より⿃取県⽶⼦市内でスタートしたAIR475(エア・ヨナゴ)は、地域における資源(歴史・文化・風土)をアーティストの視点から発掘し、活用するアート・プロジェクト。まちにアートを介在させることで、⽶⼦市の魅⼒や価値を⾼め、そこに暮らす⼈々が誇りを持てる場所づくりを⽬指し展開されてきた。

 2021年は現代美術作家として活躍する岡田裕子と三田村光土里を招き、約3週間にわたって米子市の中心市街地を拠点にリサーチと滞在制作を実施。その成果を発表する場として、今年8月から10月にかけて、展覧会「ふたつのヨナゴ・ファンタジア」が行われる。

 岡⽥裕⼦は映像、写真、絵画、インスタレーションなど、様々なメディアを用いて、恋愛、結婚、出産、子育てといった、自らの実体験を通したリアリティのある視点で、現代社会へのメッセージ性の高い作品を制作してきた。2020年以降、コロナ禍でもその活動は途切れることなく「感染の社会を考える」アートとファッションの試み「WHIROKOPROJECT」を開始。ソーシャルディスタンスの距離に合わせて形状の変わる服の作品《Di_STANCE》などを発表している。

 岡⽥による成果展「いま、ここにいます」(8月5日~28日)は米子市美術館で開催され、2021年より⽶⼦市での滞在やリサーチをしながら出会ってきたモノやヒトたちと制作してきた新作の数々を発表。会期中も岡⽥の公開制作により、作品が成⻑するかのように増えていく。

 岡⽥は、「⽶⼦に在る、在った、けれども今は忘れられてしまったかのように、息を潜めて存在しているモノたちがいました。それらを集め、作品化することによってまた命を宿し、精霊のように妖怪のように密やかな吐息が聞こえるような展覧会にしたいと思っています」とコメントしている。

 三田村光土里は、フィールドワークから得られる私⼩説的な追憶や感傷を、写真や映像、⽇⽤品など様々なメディアと組み合わせ、「⼈が⾜を踏み⼊れられるドラマ」をテーマとした空間作品を国内外で発表。2006年より世界各地で継続中の滞在型アートプロジェクト《Art&Breakfast》では、世界各地の鑑賞者と朝⾷をともにし、旅のなかで⾒つけたモノや気づきをインスタレーションに投影している。

 三田村の成果展「この場所に時計を取り戻す」(9⽉23⽇〜10⽉10日)の会場となるのは、⽶⼦市の商店街にあるコミュニティ・ラボ「野波屋」だ。かつて昭和初期より時計・眼鏡の個⼈店を営む「末次⼤陽堂」だったこの場所は、現在、⼈々が集まる多⽬的スペースとなっている。

 三田村は今回、この古い町家を舞台に、建物の奥に残されていた当時の古い時計を復活させ、時を刻む様⼦を空間に投影する映像インスタレーションを展⽰。同時に、時報としての⾳楽を奏でるアートパフォーマンスを公開する。

 岡⽥と三田村、2人の展覧会の会期中には、「AIR475」の活動を紹介するドキュメント展⽰や、ゲストを迎えたトークなどイベントも実施予定。最新の情報は「AIR475」のウェブサイトをチェックしてほしい。