EXHIBITIONS

Meta Flower 個展

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 ラッパー/彫刻家・Meta Flowerによる個展が、銀座 蔦屋書店(インフォメーションカウンター前)で開催される。

 Meta Flower (メタフラワー)は1994年生まれ、藤沢市出身。2020年に東京藝術大学美術学部彫刻科学部を、22年に同大学美術学部彫刻科修士を卒業。音楽と彫刻という2種類の表現方法を持ち、地中(アンダーグラウンド)に対する地上(オーバーグラウンド)の関係性をテーマに作品を制作している。アンダーグラウンドからメジャーまで音楽活動を行うと同時に、彫刻作家としては学生時代から様々な個展やグループ展で作品を発表。クマ財団クリエイター奨学金制度4期生に選出され、2021年に「WATOWA ART AWARD」を受賞している。

 爆薬を使った彫刻作品が特徴のMeta Flower。学生時代、教授の「制作や伝わる速度にラップと彫刻では時間差があるため2種類の表現方法を並行して持つことはアーティストとして困難を有する」という言葉から、表現方法の性質の違いを払拭するために、音速を超えることに着目し、爆薬を用いた彫刻作品を生み出した。

 地中に爆薬を埋め発破をし、100万分の1秒という音速以上の衝撃波が科学的なガス膨張を起こすことで地層を圧迫し空洞が生まれる。この空洞に発泡ウレタンを流し込んで型取り、地中から掘り上げることで、Meta Flowerの衝撃波彫刻作品は完成する。爆薬という言葉から鑑賞者に環境問題や社会問題を「意識的に想像」させることで作品に多層的な意味を持たせ、私たちの想像力を掻き立てる。