EXHIBITIONS

ミロコマチコ いきものたちはわたしのかがみ

2022.07.16 - 09.25

ミロコマチコ 2匹の声 2022 © mirocomachiko

ミロコマチコ ⼭のおまじない 2017 © mirocomachiko

ミロコマチコ キンパ 2018 © mirocomachiko

ミロコマチコ ドラゴンフルーツの花の⼦ 2018 © mirocomachiko

ミロコマチコ ドクルジン 2019 © mirocomachiko

ミロコマチコ 海の呼吸 2020 © mirocomachiko

 絵本作家・画家、ミロコマチコの展覧会「ミロコマチコ いきものたちはわたしのかがみ」が市原湖畔美術館で開催されている。

 ミロコは1981年大阪府生まれ。想像力をふくらませ、躍動感たっぷりの筆致で描いた絵本『オオカミがとぶひ』でデビューして以後、国内外の絵本賞や文芸賞を立て続けに受賞し、つねに新作が期待される絵本作家のひとりだ。

 いっぽうで、大きな画面いっぱいに生物や植物をのびのびと描き、時には音楽家と共鳴しながら即興でペインティングを行うなど、画家としても注目を浴びてきた。現在、ミロコは自然豊かな奄美大島に居を構え、これまでとは異なる時間の流れや環境のなかで暮らし、この地の伝統的な染色文化などにもふれながら創作を続けている。

 デビューから約10年、ミロコは絵本作家、そして画家として、男女問わず、幅広い世代から支持され、デザイナーやアーティストからも一目置かれる存在となった。とりわけ近年の表現は、従来のエネルギッシュで破天荒なイメージに加えて、どこか霊的な存在をも感じさせるものへと変化し、その世界のさらなる広がりを感じさせる。

 本展は「近作」「装画・アートディレクション」「近作絵本の原画」「山形ビエンナーレ」「新作」で構成。「ミロコマチコとは何者なのか」をテーマに、近作・新作を中心とした絵画や絵本原画、書籍の装画や企業とのコラボレーションを紹介すると同時に、奄美大島での暮らしや制作風景にも焦点を当てながら、ミロコの作品の魅力に迫る。