ART WIKI
「応答する眼」展
The Responsive Eye
1965年2〜4月、ニューヨーク近代美術館で開催されたオプ・アートの台頭を示す展覧会。企画者は同館キュレーターのウィリアム・C・サイツ。「カラー・イメージ」「見えない絵画」「オプティカル・ペインティング」「黒と白」「モワレ・パターン」「レリーフと構成」の6部構成で、99作家の約120点が出品された。オプ・アートの代表格であるヴィクトル・ヴァザルリ、ブリジット・ライリーのほか、モーリス・ルイス、エルズワース・ケリー、フランク・ステラなど、カラー・フィールド・ペインティングからミニマリズムまで多様なバックグラウンドをもつ作家たちが参加した。
また、色彩の相互作用で得られる知覚現象を探求したジョセフ・アルバースが《正方形讃歌》のシリーズを出品し、オプ・アートの先駆的作家として文脈付けられた。そのほかの出品作家にラファエロ・ソト、ピエロ・ドラツィオ、エンリコ・カステラーニ、桑山タダスキーなど。
時代はちょうどモダニズムの還元主義的な美学が頂点に達していた頃であり、モダニズムとは異なる知覚主義的な探求が本展で示唆されることになったが、その内容は一概に「オプ・アート」のジャンルだけに留まらない射程の広さを持つものであった。
また、色彩の相互作用で得られる知覚現象を探求したジョセフ・アルバースが《正方形讃歌》のシリーズを出品し、オプ・アートの先駆的作家として文脈付けられた。そのほかの出品作家にラファエロ・ソト、ピエロ・ドラツィオ、エンリコ・カステラーニ、桑山タダスキーなど。
時代はちょうどモダニズムの還元主義的な美学が頂点に達していた頃であり、モダニズムとは異なる知覚主義的な探求が本展で示唆されることになったが、その内容は一概に「オプ・アート」のジャンルだけに留まらない射程の広さを持つものであった。
参考文献
『The responsive eye』(Museum of Modern Art, c1965)
『静かに狂う眼差し 現代美術覚書』(林道郎、水声社、2017)