ARTISTS
アンドレス・フェアー&万季・フェアー
Andres Fehr and Maki Fehr
アンドレス・フェアー&万季・フェアーは夫妻で活動をするアーティストデュオ。アンドレス・フェアーはスイス・バーゼル生まれ。植字工として鉛活字による組版技術を習得し、その後タイポグラファー、グラフィックデザイナーとして活動。初期には写真、ドローイング、絵画など多様な表現に取り組む。1980年代にインドおよび東南アジアでの長期滞在により影響を受け、古書や廃紙などの拾得物を素材として用いる現在のスタイルを築く。89年ニューヨークの現代アート作品を専門とする写真家のアシスタントとして活動。著名アーティストのスタジオや制作現場に立ち会う機会から、ニューヨークのアートシーンに触れる。作品は抽象的な感性を基調としつつ、「Library」や「Lost Portraits」をはじめとするテーマ性の強いシリーズを軸に展開。鉛筆、クレヨン、アクリル、住宅用塗料など、様々な素材を使いながら、層を重ね、削り、描くという絵画技法で制作している。万季・フェアーは東京都生まれ、アメリカ・ニューヨーク育ち。幼少期から映画や写真に関心を持つ。知覚や「見える世界の不確かさ」をテーマに、極端な露光や鮮やかな彩度、移ろいゆくものや儚さを写真で表現している。布や紐などの素材を取り入れ、絵画と写真の境界を曖昧にした作品を制作している。97年頃、ポラロイドフィルムを用いて「Dotシリーズ」の制作を開始。その後大型のキャンバス作品へ展開。2人は92年白黒短編映画『Stretching across a Lucid Space』を制作。2001年東京都に移住し、創作活動を始める。対話を重ね、新たなアイデアの構築を探求している。