EXHIBITIONS
長谷川彰良「半・分解展」
衣服標本家・長谷川彰良による展覧会「半・分解展」が、渋谷区の大和田ギャラリーで開催される。
100〜200年前の紳士服や軍服、ドレスなどの衣服の「内部構造」「着心地」を研究している長谷川。昆虫標本のように、当時の衣服の半分のパーツを分解して並べ、服の裏側に隠されていた構造を可視化することで、衣服の美しさと何かを浮かび上がらせようと試みている。
長谷川が主宰する「半・分解展」のテーマは、100年前の感動を100年後に伝えること。本展では平面化された衣服を見るだけでなく、衣服標本のパーツから型紙をつくり縫いあげた「試着サンプル」を実際に着ることで、歴史と芸術を追体験できる。
今回は、長谷川の個人蔵であるフランス革命から第二次世界大戦までの服60点あまりを展示し、直接展示物に触れることができるとともに、布の質感や裏側のつくりも体感できる。とくに1740年から1830年代の紳士服が充実し、フランス革命を契機としたロココ様式から新古典主義への造形変遷が色濃く表現されている。
18世紀半ばロココ貴族が着用した金糸と銀糸で織られた「ウエストコート」、19世紀初頭ナポレオン没後に再流行した手刺繍が全面に施される「アビ・ア・ラ・フランセーズ」、フランス革命後のファッションアイコンとなったイギリスの田舎の貴族が着た「リージェンシーテイルコート」などが見どころのひとつ。また、婦人服の展示も大幅に増やし、18世紀末のロココ朝において新古典主義の潮流から生まれた女性の上着「カラコ」、19世紀初頭ナポレオンブームによりミリタリールックが取り入れられた女性の上着「スペンサー」、19世紀末ヴィクトリア朝の上流階級の女性が着たドレス「ポロネーズ」などを紹介する。
さらに人気の軍服はヴィクトリア朝の肋骨服と呼ばれるタイプを中心に展示。19世紀末イギリス陸軍の「パトロールジャケット」やイギリス陸軍宮廷騎兵の「ギャバリーフロック」、19世紀中葉のアメリカ軍で着用されたシルクストッキングの「コーティー」などが並ぶ。
100〜200年前の紳士服や軍服、ドレスなどの衣服の「内部構造」「着心地」を研究している長谷川。昆虫標本のように、当時の衣服の半分のパーツを分解して並べ、服の裏側に隠されていた構造を可視化することで、衣服の美しさと何かを浮かび上がらせようと試みている。
長谷川が主宰する「半・分解展」のテーマは、100年前の感動を100年後に伝えること。本展では平面化された衣服を見るだけでなく、衣服標本のパーツから型紙をつくり縫いあげた「試着サンプル」を実際に着ることで、歴史と芸術を追体験できる。
今回は、長谷川の個人蔵であるフランス革命から第二次世界大戦までの服60点あまりを展示し、直接展示物に触れることができるとともに、布の質感や裏側のつくりも体感できる。とくに1740年から1830年代の紳士服が充実し、フランス革命を契機としたロココ様式から新古典主義への造形変遷が色濃く表現されている。
18世紀半ばロココ貴族が着用した金糸と銀糸で織られた「ウエストコート」、19世紀初頭ナポレオン没後に再流行した手刺繍が全面に施される「アビ・ア・ラ・フランセーズ」、フランス革命後のファッションアイコンとなったイギリスの田舎の貴族が着た「リージェンシーテイルコート」などが見どころのひとつ。また、婦人服の展示も大幅に増やし、18世紀末のロココ朝において新古典主義の潮流から生まれた女性の上着「カラコ」、19世紀初頭ナポレオンブームによりミリタリールックが取り入れられた女性の上着「スペンサー」、19世紀末ヴィクトリア朝の上流階級の女性が着たドレス「ポロネーズ」などを紹介する。
さらに人気の軍服はヴィクトリア朝の肋骨服と呼ばれるタイプを中心に展示。19世紀末イギリス陸軍の「パトロールジャケット」やイギリス陸軍宮廷騎兵の「ギャバリーフロック」、19世紀中葉のアメリカ軍で着用されたシルクストッキングの「コーティー」などが並ぶ。