Calling BEAMS CRAFTS IN THE MAKING

　GYRE GALLERYで、「Calling BEAMS CRAFTS IN THE MAKING」が開催される。日本の伝統技術の持つポテンシャルを、ファッションというフィルターを通しさらに高め拡げる同名プロジェクトによる展覧会。

　BEAMS Planetsディレクターの佐藤幸子が監修する「Calling BEAMS CRAFTS IN THE MAKING」は、後世に残すべきものづくりをしている多くの文化を守るため、エイジレスなプロダクトを提案する。始動するブランドは、重要無形文化財・久留米絣を取り入れた普遍的なリラクシングウェア「CATHRI（カスリ）」、佐賀県肥前を代表する5つの陶磁器を宝石に見立てたジュエリーコレクション「HIZEN jewelry」、そして、兵庫エリアにある多様なタンナーによって生み出されたレザーを様々なアイテムに落とし込む「HYOGO LEATHER」の3つだ。

　本展では、3つのラインを柱に「Calling BEAMS CRAFTS IN THE MAKING」が展開していくプロダクトを紹介する。展覧会開催にあたり、ディレクターの佐藤幸子は次のように述べている。

「世界を席巻するコロナ禍の中で、消費のマインドや物を作ることの意味や価値、それ以前から続く地球環境の問題など、近年の私たちを取り巻く状況は激変しました。一方、日本の工芸は世代や時代の価値観の変化に対して、自らが柔軟に変化しアップデートすることで長い歳月受け継がれてきました。プロジェクト『Calling BEAMS CRAFTS IN THE MAKING』は、その伝統技術の持つポテンシャルをファッションというフィルターを通し更に高め拡げることで、新たな価値を持つエイジレスなプロダクトを提案、日常から生まれ育まれた文化を未来へと繋いでいく活動です（佐藤幸子）」。