深澤雄太「Stand Up」

　tagboat（阪急MEN’S TOKYO 7階）のギャラリースペースで、現代アーティスト・深澤雄太の個展「Stand Up」が開催される。3月1日～21日まで。

　深澤は1996年東京都日野市生まれ。2019年に東京藝術大学絵画科油画専攻を卒業し、在学中の18年にtagboatで初個展「泣いて、静かになる。」を開催した。tagboatで4度目の個展となる本展では、大型作品を含む新作12点を展示・販売する。

　深澤は、何気ない日常の一場面から切り取られたモチーフを、瞳に焼き付けるように鮮烈に、そして、美しく描き出す。今回の新作は、自身の故郷からほど近い風景をメインに、絵具をたっぷりと使った鮮やかな色彩表現と大胆なストロークで、叙情性豊かに鑑賞者の心を揺さぶる。

　光沢のある立体的な表面と鮮やかな色のなかに、言葉にできない何かや無意識が入り混じっている風景。世界が深刻化するなか、明るい未来へと眼差しを向けた、注目若手作家の待望の新作となる。