写真家 藤井智也 作品展「untitled」

　香川在住の写真家・藤井智也の作品展「untitled」が丸亀市市民交流活動センター マルタスで開催されている。12月27日まで。

　藤井は1984年香川県生まれ。2016年にアムステルダムにある写真美術館FoamがオーガナイズするUnseen Photo Fairにて「Unseen Dummy Book Award」に入賞し、16年および17年に「TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD」に入選した。続いて21年には、現代写真の第一線で活躍する審査員を迎えたJAPAN PHOTO AWARDにてシャーロット・コットン賞とシャオペン・ユアン賞をダブル受賞するなど、近年注目を集めている。

　国内外問わず様々な場所で活動する藤井。イメージと物質の関係性を起点に、制作過程で様々なデバイス、メディア通過させることで、 イメージの再構築を行い、写真を生成する実験的な作品発表を続けている。

　本展は「untitled」と題し、藤井の近年の作品シリーズを紹介。また会期中の12月18日には、藤井と八木沢俊樹（クリエイティブスタジオ「TOSHIKI」／「JAPAN PHOTO AWARD」代表）を迎えたトークイベント「写真の現在 世界のアートブックフェアと現代写真」も行われる。同イベントでは2人が、作品制作やアワード企画の背景、そしてアートブックフェアから見る日本や世界の現代写真の現状やこれからをテーマにトークを展開する予定だ。