星山耕太郎 個展「Psychological Collage III NAKED」

　ロイドワークスギャラリーでは、星山耕太郎の個展「Psychological Collage III NAKED」を2期に分けて開催する。会期中に作品を入れ替えて展示する、星山にとって過去最大の個展となる。

　星山は1979年東京都生まれ。2003年多摩美術大学絵画学科日本画専攻卒業。コマ割りした画面それぞれに異なる描法をコラージュし、人間の内面の多様性を可視化する「Psychological Collage」シリーズが代表作として知られている。

　本展は作家の代名詞となった「Psychological Collage」による個展の第3弾。今回は「NAKED」をテーマに、同シリーズの純度・自由度をより高め、自身を「赤裸々」に語る。今作には特定のモデルはなく、作家の本音を演じてくれる映画監督に対する女優のような役割で「裸婦」が登場する。

　PART1（11月6日～14日）では、正面像を中心に新作25点の展示。他者への認識がいかに主観のなかで構成された断片的なものかを問い、その多様性を追求する。そして通期を通じて、この1年、コロナ禍のなかで星山が自身の制作に向き合い、たどり着いた新しい表現を見せる。