KAT.MAEDA「LE展」

　KAT.MAEDAKAによる「LE展」がタタ bookshop / galleryで開催される。11月14日まで。

　KAT.MAEDAKAは兵庫県生まれ、現在は東京都在住。主に平面作品を中心に制作し、自律的なモダニズム絵画に対する思慕と、それを相対化する冷徹な視線という矛盾するふたつの視座をひとつの画面に存在させる。

　絵画のなかで絵画を相対化するKAT.MAEDAKAの作品はメタ視点を持ち、「絵画とは何か」という答えのない究極の問題を問うもの。絵画の歴史に向き合いそのデータベースからハウスミュージックのようにサンプリングやカットアップ、リミックスの手法で内省的で静謐な作品をつくり続けている。

　本展ではKAT.MAEDAKAの平面作品に加えて、作家が収集してきたスクラップや自然物、漂流物、またそれらを加工した立体作品が並ぶ。作家がつくる平面作品と同様に立体作品も、ミニマル／コンセプチュアルな問いを私たちに投げかけてくれる。