Artists in FAS 2021入選アーティストによる成果発表展

「Artists in FAS」は藤沢市アートスペース（FAS）が、全国のアーティストたちから作品プランを募集し、制作の場と発表の機会を提供するアーティスト・イン・レジデンス・プログラム。6回目となる今回は、応募総数66件のなかから外部審査員（画家・OJUN、現代美術キュレーター・金澤韻）によって、絵画、木彫、インスタレーション、映像など様々な技法を手がける4名、井上拓哉、栗田大地、宙宙（ちゅうちゅう）、羅絲佳（Sijia Luo）が選ばれた。

「Artists in FAS 2021入選アーティストによる成果発表展」では、新型コロナウイルスの感染拡大により厳しい状況が続く2021年夏に、3ヶ月半におよぶ制作期間を経て生み出された4名の作品を披露する。

　アーティストたちにとっては、初めての場所であり、慣れない土地・藤沢での滞在制作。そういった環境のなかで、井上は藤沢と広島、福島を往来し、俯瞰的に環境を観察しながら絵を描き、栗田は藤沢にゆかりのある人物やモノのかたちをクスに刻んだ。宙宙は海辺の漂流物や緑地で収集した木々などで自然のかたちを作品に表し、羅は行き交う人々の影を使った映像を制作、ビルの階段や踊場などに投影する。