EXHIBITIONS
佐藤誠高「Dancing on the Edge」
SCÈNEは、ペインター・佐藤誠高(さとう・なりたか)の個展「Dancing on the Edge」を開催する。11月12日まで。
佐藤は1980年愛知県生まれ。2006年東京藝術大学デザイン科卒業、08年東京藝術大学デザイン科修了。主な受賞歴に、「8th SICF」グランプリ(2007)、「Independent TOKYO」グランプリ(2017)がある。
人物や花を描いた、一見写真のように見える佐藤の作品は、繊細さと大胆さを併せ持つ。人物ならばのちに覆い隠す目の、花であれば花弁の印象をはじめに鉛筆で描いてからモノクロームに絵具を重ね、その絶妙な均衡のうえに「リアル」を描き出すことを試みている。
佐藤にとってリアルとは、例えば表面的な美しさに表れるものではなく、そのうちに潜む狂気と社会性、本能と優しさなど、様々なものごとの狭間で保たれている危うい均衡のうえにこそ見えるものであると言う。
本展では新作のペインティングなどを展示。作家は本展に寄せて次の言葉を述べている。
「澱みには蓋をし、上澄みにのみ光を照らすことは絵空事であり、現実を生きるには両者を受け入れ、常にあらゆる境界で彷徨い葛藤を続けなければなりません。歓喜することばかりではなく、時には絶望することもあるでしょう。故に人は人を愛おしく想い、世界を愛することができるのです(佐藤誠高)」。
佐藤は1980年愛知県生まれ。2006年東京藝術大学デザイン科卒業、08年東京藝術大学デザイン科修了。主な受賞歴に、「8th SICF」グランプリ(2007)、「Independent TOKYO」グランプリ(2017)がある。
人物や花を描いた、一見写真のように見える佐藤の作品は、繊細さと大胆さを併せ持つ。人物ならばのちに覆い隠す目の、花であれば花弁の印象をはじめに鉛筆で描いてからモノクロームに絵具を重ね、その絶妙な均衡のうえに「リアル」を描き出すことを試みている。
佐藤にとってリアルとは、例えば表面的な美しさに表れるものではなく、そのうちに潜む狂気と社会性、本能と優しさなど、様々なものごとの狭間で保たれている危うい均衡のうえにこそ見えるものであると言う。
本展では新作のペインティングなどを展示。作家は本展に寄せて次の言葉を述べている。
「澱みには蓋をし、上澄みにのみ光を照らすことは絵空事であり、現実を生きるには両者を受け入れ、常にあらゆる境界で彷徨い葛藤を続けなければなりません。歓喜することばかりではなく、時には絶望することもあるでしょう。故に人は人を愛おしく想い、世界を愛することができるのです(佐藤誠高)」。