マイケル・ケンナ

　ハッセルブラッドの正方形のフォーマットに長時間露光による時間の変化を封じ込める写真家、マイケル・ケンナ。

　日本を愛するケンナは、毎年のように日本を訪れて撮影を行い、2016年には北海道の風景を写した連作で「第32回写真の町東川賞」特別作家賞を受賞している。

　本展では、イタリアのアドリア海に面したアブルッツォ州を特集した写真集『ABRUZZO』からの新作をはじめ、アメリカのピッツバーグの工場地帯やフランスの古いレース工場を撮影した過去の作品も展示。美しい自然のみならず、工場地帯など社会的なテーマも巧みな構図と技術で捉える多彩な側面を紹介する。

　会期中には、ケンナの新刊の日本語版の出版を記念したサイン会も行われる。