熊谷直人「Painting a Painting」

　ペインター・熊谷直人の個展「Painting a Painting」がCAVE-AYUMIGALLERYで開催される。

　熊谷は1978年東京都生まれ。植物をモチーフに色、かたち、質感、存在感を通し、独自の絵画表現を続けている。2003年に東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。07〜09年までベルリンでの活動（07〜08年は文化庁研修員として）を経て、11年に東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻（美術博士）を修了した。近年の主な個展に、「Integrate」（CAVE-AYUMIGALLERY、東京、2020）、個展「四角自然」（CAVE-AYUMI GALLERY、東京、2019）など。注目のペインターを紹介する展覧会シリーズ「project N」（東京オペラシティ アートギャラリー、2010）でも紹介されている。

　木々のざわめき、水面の揺らぎ、生命があるがままの姿でそこにあり、見る者に新しい世界を示してくれること。熊谷の追求する「植物の存在感」は絵画作品でありながら、光と色彩を浴びる喜びを全身にあふれさせて、私たちの心にも柔らかな光をもたらす。

　本展では、作家のライフワークとも言えるキャンバス作品の最新作を展示する。