「THIS WARP IS LOVE」 by OLI

　OLIの個展「THIS WARP IS LOVE」が、渋⾕のオルタナティブスペースelephant STUDIOで開催。本展はアートプロジェクトプロデュース集団「WATOWA GALLERY」のプロデュースによるもの。

　OLIは、2014年より独学で絵画の制作を開始し、グラフィティやライブペインティングを中⼼に活動してきたアーティスト。16年には、初個展「101」をSEZON ART GALLERY CAFE 365°（東京）で開催し、その後も活躍の場を広げ続けている。

　昨年、OLIは新型コロナウイルスのパンデミックによって世界のバランスが崩れるなか、⾃⾝と世界を⾒つめ直し、ワープという⼿法にたどり着いた。本展では、OLIによる「LOVE＝愛／あい」のバリエーションを、ワープの⼿法を通して探求する。

　OLIは、ワープの⼿法を歪みや醜さのかたちとしてではない、ポジティブなモチーフとして描きたいと言う。「この⼈のためになら⾃分を変えても良い」と互いに思い合うことを愛だと仮定すれば、ワープによって混じり合う2⼈を描いたOLIの絵画は、愛を象徴するものと⾔える。いがみ合い、憎しみ合いが絶えない世のなかにおいて、改めて愛の可能性を投げかけるOLIのオリジナルのスタイルを⽬撃してほしい。

　なお本展では若手アーティスト支援のため、入場料にドネーションシステムを導入し、21年12月に開催予定のアートコンペティションへ寄付される。